卒後臨床研修

研修医(初期・後期)

当講座では、研修医の先生方により良い研修をしてもらうよう全力で指導します。

当科では、内科医として患者様のために最善を尽くせる医師(名医ではなく良医)を目指しています。そのためには、生涯にわたる勉学と人間形成が必要となり、医療に関してはプライマリーケアや内科全般の習得を必須とし、さらに高度で専門的な知識や技術の習得を目指します。

具体的には、プライマリーケアーの習得は、卒後初期臨床研修とその後の関連病院(町立病院クラス)での勤務でなされ、高度で専門的な技術の習得は後期研修期間に大学病院または関連病院での研修でなされることになります。

青森県は婦人科、小児科、麻酔科のみならず内科医の不足が深刻であり、当科においても限られた医師数で個々のモチベーションを高めながら日々診療しています。全国の医学生のみなさん、弘前大学医学部および青森県の医療の向上を目指して、一緒に頑張ってみませんか?

総回診
総回診
骨髄穿刺検査
骨髄穿刺検査
全大腸内視鏡検査
全大腸内視鏡検査
病棟指示オーダー
病棟指示オーダー

初期研修(1~2年目)

当科では原則として弘前大学医学部附属病院の卒後初期臨床研修プログラムに準じて初期研修を行っており、大学病院または大学病院と研修協力病院を2年間ローテートすることになります。

後期研修(3年目以降)

研修期間中から学位を目指す場合と、臨床研修のみを希望する場合で状況が異なってきます。臨床研修のみの場合は関連施設での研修が多くなり、比較的収入も多くなります。

初期研修(1~2年目)

当科では原則として弘前大学医学部附属病院の卒後初期臨床研修プログラムに準じて初期研修を行っており、大学病院または大学病院と研修協力病院を2年間ローテートすることになります。

弘前大学医学部附属病院卒後臨床研修センターのホームページもご参照下さい。)

概要と特徴

当科では消化器疾患、血液疾患、膠原病の研修を行いますが、腫瘍内科とも協力体制にあり癌化学療法についての研修も可能です。研修期間中に当科にローテートしてきた場合は、病棟の診療グループのいずれかに配属され、入院患者の診療を担当します。午前中は所属する診療グループに関係なく腹部超音波、消化管内視鏡検査、X線検査などの検査を学び、新患患者の診察も担当します。

研修内容は、日常診療で遭遇する消化器疾患、血液疾患、膠原病に適切に対応できるよう、プライマリケアの基本的な診療能力(態度、知識、技能)、検査手技を習得させることを目的としています。これらの基本的な臨床能力のみならず、患者および家族との円滑なコミュニケーションに基づいた患者の心理・身体状況の把握、患者並びに家族の社会的背景の理解などを基盤とした診療を通じて、医師としての人格を涵養することが重要です。

指導医リスト

研修総括責任者(プログラム責任者)

福田眞作(附属病院 消化器・血液・膠原病内科 科長)

研修指導責任者

櫻庭 裕丈(附属病院 消化器・血液・膠原病内科 総医長)

指導医

福田眞作
(消化器血液膠原病内科・教授)
日本内科学会認定医・指導医、日本消化器病学会専門医、指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化管学会専門医・指導医、日本ヘリコバクター学会認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医
高見秀樹
(保健学科・教授)
日本内科学会認定医・指導医、日本血液学会血液専門医・指導医
佐々木賀広
(医療情報部・教授)
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
玉井佳子
(輸血・再生医学講座・教授)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本血液学会血液専門医・指導医、日本がん治療認定機構がん治療認定医、日本輸血・細胞治療学会認定医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
山形和史
(消化器血液膠原病内科・診療准教授)
日本内科学会認定医・指導医、日本消化器病学会専門医、指導医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本血液学会血液専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
三上達也
(光学医療診療部・准教授)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化管学会専門医・指導医、日本大腸肛門病学会専門医、日本消化器がん検診学会認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医
遠藤 哲
(消化器血液膠原病内科・診療准教授)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、指導医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医・指導医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
佐藤 研
(消化器血液膠原病内科・講師)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本心療内科学会専門医、日本心身医学会専門医・研修指導医
三上健一郎
(消化器血液膠原病内科 診療講師)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医・指導医
櫻庭裕丈
(消化器血液膠原病内科・准教授)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本リウマチ学会専門医
珍田大輔
(地域医療学講座・講師)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本ヘリコバクター学会認定医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医
澤谷 学
(消化器血液膠原病内科助教)
日本内科学会認定医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化管学会専門医、日本ヘリコバクター学会認定医、日本がん治療認定機構がん治療認定医
間山 恒
(消化器血液膠原病内科助教)
日本内科学会認定医、日本血液学会血液専門医
平賀寛人
(消化器血液膠原病内科助教)
日本内科学会認定医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本がん治療認定機構がん治療認定医、日本リウマチ学会専門医
菊池英純
(消化器血液膠原病内科助教)
日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、 日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化管学会専門医・暫定指導医
澤田直也
(消化器血液膠原病内科助教)
日本内科学会認定医・指導医、日本消化器病学会専門医

研修カリキュラム

(1)到達目標

GIO:一般目標
プライマリケアの基礎知識を土台にして、消化器病、血液病、膠原病などの専門知識を深め、幅広い知識を有する内科医をめざす。

SBOs:行動目標
厚生労働省案に記載されている、(1) 患者-医師関係、(2) チーム医療、(3) 問題対応能力、(4) 安全管理、(5) 医療面接、(6) 症例呈示、(7) 診療計画、(8) 医療の社会性、の8項目を達成できること。

(2)研修内容

診療グループ

当科では病棟診療を下記の3グループによるグループ診療で行っている。研修医は希望する診療グループを選択し、各グループに所属して研修を行う。配属された診療グループのスタッフの指導のもとに、日常よく遭遇する代表的疾患の病態・診断に関する知識を習得する。
種々の基本的検査(消化管内視鏡検査、消化管造影検査、腹部超音波検査、骨髄検査など)については、診療グループとは無関係に別のスケジュールに従って研修を行い、検査の概要とその適応につき習得する。

また、救急患者に対しては所属の診療グループの患者でなくても、積極的に特に初期治療に参加することが望ましい。

なお、研修医の配属グループについては希望を優先するが、人数の偏りが著しい場合は指導責任者と各研修医との相談により決定する。

〈消化器血液膠原病内科診療グループ〉
  1. 消化管・免疫グループ(指導医:三上達也、櫻庭裕丈、珍田大輔、平賀寛人、菊池英純ほか)
  2. 肝胆膵グループ(指導医:遠藤 哲、佐藤 研、三上健一郎、澤田直也ほか)
  3. 血液グループ(指導医:山形和史、玉井佳子、高見秀樹、間山 恒ほか)
各診療グループ別の到達目標
消化管グループ

GIO:一般目標
代表的な消化管疾患、膠原病の診断学、治療方針に関する基礎的知識を身につける。

SBOs:行動目標
1) 以下の疾患について、診断方法、基本的な治療方針を述べることができる。

食道食道炎(逆流性、感染性)、食道異物、食道静脈瘤、食道癌
急性胃粘膜病変、消化性潰瘍、胃癌
大腸大腸ポリープ、大腸癌、大腸憩室
その他消化管穿孔、腸閉塞、急性虫垂炎

2) 腹痛、吐・下血、下痢などの主要徴候の病態生理を理解できる。
3) 急性腹症を診断できる。
4) 胃管・イレウスチューブの適応、手技、管理について説明できる。
5) 以下の検査の適応を理解し、その主要な異常所見を述べることができる。
下記の①、⑤、⑥については、自身で適応を決定し指示できる。
① 腹部単純写真
② 胃、小腸、大腸X線造影検査
③ 胃、大腸内視鏡検査
④ 内視鏡的逆行性膵胆管造影
⑥ 糞便検査(潜血、培養検査)

免疫グループ

GIO:一般目標
代表的な免疫異常を呈する疾患についての診断・治療方針に関する基礎的知識を身につける。

SBOs:行動目標
1) 全身におよぶ炎症に関する症候論が理解できる。
2) 不明熱などを中心に多角的に理学所見をとることができる。
3) 血清マーカー、画像診断について検査の適応決定および理解ができる。
4) 他診療科とのconsultationの適応とタイミングが理解できる。
5) 以下の疾患についての診断・治療方針をのべることができる。また、いずれも原因不明の疾患であるが免疫異常を中心とした分子病態理論についてdiscussionできる。

膠原病関節リウマチ、SLE、皮膚筋炎、多発性筋炎、全身性硬化症、成人発症Still病、シェーグレン症候群、血管炎症候群、肺高血圧症、抗リン脂質抗体症候、強直性脊椎炎
特発性炎症性腸疾患ベーチェット病・クローン病・潰瘍性大腸炎

6) さらにステロイドの適応と使用法、免疫抑制剤の使用法、分子標的治療法について指導する。

肝・胆・膵グループ

GIO:一般目標
代表的な肝胆膵疾患の診断学、治療方針についての基礎知識を身につける。

SBOs:行動目標
1) 肝臓癌の画像診断、治療方針について理解できる。
2) 肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼術、エタノール注入療法の適応・合併症について述べることができる。
3) 黄疸、腹水、肝性脳症などの肝不全の主要徴候について、病態生理とそ の対策について述べることができる。
4) 食道静脈瘤の内視鏡的診断・治療について述べることができる。
5) 以下の疾患について診断方法、基本的な治療方針を述べることができる。

急性肝炎(劇症肝炎)、慢性肝炎、肝硬変、肝膿瘍、薬剤性肝障害、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、脂肪肝
胆石症、胆嚢ポリープ、急性胆嚢炎、胆管炎、胆嚢癌、胆管癌
急性膵炎、慢性膵炎、膵臓癌、膵嚢胞性腫瘍
6) 指導医のもと腹部超音波検査を行い、主要な疾患の異常所見を理解し、診断できる。
血液グループ

GIO:一般目標
代表的な血液疾患についての診断・治療方針に関する基礎的知識を身につける。

SBOs:行動目標
1) 以下の疾患について、診断方法、基本的な治療方針を述べることができる。

造血器腫瘍 急性白血病、慢性白血病、多発性骨髄腫
各種貧血 鉄欠乏性貧血、二次性貧血、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血
血小板減少 特発性血小板減少性紫斑病
凝固異常 血友病、フォンウィルブランド病、播種性血管内凝固症候群

2) 輸血の適応と適切な輸血製剤・輸血量を理解する。
3) 骨髄穿刺検査を施行できる。
4) 骨髄生検検査の適応を理解できる。
5) 免疫不全状態における易感染性が理解でき、適切な抗菌治療を選択できる。

経験目標:当科で経験可能な項目
  1. 身体診察法
    全身の観察、頭頸部の診察、胸部の診察、腹部の診察、骨・関節・筋肉の診察、精神面の観察
  2. 基本的な臨床検査
    <必須項目>
    血液型判定・交差適合試験、腹部超音波検査、上部消化管造影検査、注腸造影検査
    <経験すべき項目>適応の判断と、結果の解釈
    一般尿検査、便検査、血算・白血球分画、心電図、動脈血ガス分析、血液生化学検査、血液免疫血清学的検査、細菌学的検査・薬剤感受性検査、肺機能検査、髄液検査、細胞診・病理組織検査、単純X線検査、上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、内視鏡的膵胆管造影、超音波内視鏡検査、造影X線検査(その他)、腹部CT検査、腹部MRI検査、核医学検査
  3. 基本的手技
    <必須項目>
    気道確保、人工呼吸、心マッサージ、圧迫止血法、注射法(皮下、皮内、筋肉、静脈)、採血法(静脈血、動脈血)、腰椎穿刺法、導尿法、ドレーン・チューブ類の管理、胃管の挿入と管理、局所麻酔法、創部消毒とガーゼ交換、皮膚縫合法、軽度の外傷の処置
    <経験すべき項目>
    穿刺法(腹腔、胸腔)、中心静脈確保、包帯法、簡単な切開・排膿、気管挿管
  4. 基本的治療法
    <必須項目>
    診療録の作成(POS)、処方箋・指示書の作成、診断書の作成、死亡診断書の作成、CPCレポート(剖検報告)の作成・症例呈示、紹介状・返信の作成
  5. 頻度の高い症状
    <必須項目>
    全身倦怠感、不眠、食欲不振、体重減少・増加、浮腫、リンパ節腫脹、発疹、黄疸、発熱、頭痛、めまい、嘔気・嘔吐、胸やけ、嚥下困難、腹痛、下痢・便秘、関節痛、排尿障害、尿量異常、不安・抑うつ
    <経験すべき項目>
    失神、けいれん発作、視力障害・視野狭窄、結膜の充血、聴覚障害、鼻出血、嗄声、胸痛、動悸、呼吸困難、咳・痰、腰痛、歩行障害、四肢のしびれ、血尿、肝性脳症
  6. 緊急を要する症状・病態
    <必須項目>積極的に初期治療に参加すること
    急性腹症、急性消化管出血、意識障害、脳血管障害、ショック、急性心不全、急性腎不全、誤飲・誤嚥
    <経験すべき項目>
    急性感染症、外傷、急性中毒
  7. 経験すべき疾患・病態・医療行為
    <必須項目>
    食道・胃・十二指腸疾患(食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎)、小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核・痔瘻、感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病)、肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、アルコール性肝障害、薬物性肝障害)、横隔膜・腹壁・腹膜疾患(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア)、貧血(鉄欠乏性貧血、二次性貧血)、関節リウマチ、食事、運動、禁煙指導とストレスマネジメント、性感染症予防
    <経験すべき項目>
    胆嚢・胆管疾患(胆石、胆嚢炎、胆管炎)、膵疾患(急性・慢性膵炎)、白血病、悪性リンパ腫、出血傾向・紫斑病(DIC)、SLE、アレルギー性疾患、心理社会的側面への配慮、緩和ケア、告知をめぐる諸問題への配慮、死生観・宗教観などへの配慮

(3) 週間スケジュール

午前 病室回診
新患外来 総回診 新患外来
内視鏡
腹部US
食道・胃ESD
腹部US
透視
EIS、DBE
ERCP
内視鏡
腹部US
内視鏡
腹部US
透視
午後 TCS 大腸ESD
EUS
TCS
(病室回診)
X線写真検討会 X線写真検討会
病室回診
病理
カンファレンス
  • 骨髄穿刺、肝生検、内視鏡的治療(粘膜切除術、消化管拡張術、ステント留置、内瘻術、胃瘻造設術など)、超音波ガイド下治療(RFA、PEI、PTCD、膿瘍ドレナージなど)は随時行われるので、指導医の許可を得て積極的に参加することが望ましい。
  • この他、各診療グループで週1回のカンファレンス。随時、症例検討会、学会予行あり。

後期研修(3年目以降)

養成コース名

弘前大学医学部附属病院消化器血液シニアレジデントコース

消化器内科専門医養成コース
血液内科専門医養成コース
リウマチ専門医養成コース

コース長
福田 眞作(消化器血液内科学講座 教授)

研修責任者
櫻庭 裕丈(消化器血液内科学講座 准教授)

研修期間中から学位を目指す場合と、臨床研修のみを希望する場合で状況が異なってきます。
臨床研修のみの場合は関連施設での研修が多くなり、比較的収入も多くなります。
学位取得を希望される場合には大学病院で非常勤医員として働きながら、学位を取得します。

研修の概要

後期研修では、当科の専門領域を中心とした研修が行われますが、実際には大学病院と当科の関連病院を半年から1年ごとに移動しながら研修を行います。
大学病院での研修中は共同で診療に当たっている腫瘍内科にも配属される期間があり、同科の知識・技術も習得できます。
知識や技術を習得するまでの年数には当然個人差が生じますが、以下に当科後期研修中の一般的な個別目標を記します。

シニアレジデント1〜2年目

  1. 上部・下部内視鏡検査、消化管造影検査、腹部超音波検査等の基本手技ができる。
  2. 貧血の適切な診断と治療、適切な輸血の適応の判断ができる。
  3. 出血性疾患の鑑別ができる。
  4. 癌化学療法の基礎知識、副作用について理解できる。

シニアレジデント3年目

  1. 上・下部消化管のポリペクトミー、内視鏡的止血術、経皮経肝胆道ドレナージや内視鏡的逆行性胆管膵管造影などの検査・治療ができる。
  2. 造血器腫瘍の診断と重症度や予後の判断ができる。
  3. 炎症性腸疾患の診断と重症度判定ができ、治療指針を理解できる。

3年間の後期研修修了後は、各自の選択によって以下のようなより専門性の高い技術、治療について研修することができます。

  1. 内視鏡的粘膜下層剥離術、内視鏡的静脈瘤硬化療法、消化管・胆道ステント留置 など。
  2. 肝癌に対するRFAなどの局所療法 など。
  3. 固形癌、造血器腫瘍の治療 など。
学位(医学博士)の取得を希望する場合
  1. 大学院へ進学するか、研究生として教室に一定期間在籍することで学位取得が可能です。
  2. シニアレジデント開始時に大学院へ入学したい場合には、初期研修2年目の間に大学院を受験する必要があります。初期研修の2年目を大学院の1年目とすることも可能です。この場合は研修1年目に入学試験を受けなければなりません。
  3. 基礎講座での学位取得の研究を希望する場合は当該講座の方針によっては社会人大学院を認められないこともあり、その場合は大学病院からの給料がもらえません。社会人枠でない基礎大学院の在籍中は日本内科学会認定の研修期間にカウントされないので認定医取得が遅くなります。
  4. 教室の研究生になる場合は大学院とは異なり、論文審査で学位を取得します。年数も長くかかります(詳しくはお問い合わせください)。
後期研修の流れと収入
臨床研修のみ 当科大学院 基礎系大学院
所属 収入 所属 収入 所属 収入
卒後
3年目
大学病院
関連施設
Aまたは
B+C+D+E
大学病院
関連施設
Aまたは
B+C+D+E
大学病院
関連施設
Aまたは
B+C+D+E
4年目 大学病院
関連施設
Aまたは
B+C+D+E
大学病院 B+C+D+E 基礎大学院生 D+E
5年目 大学病院
関連施設
Aまたは
B+C+D+E
大学病院 B+C+D+E 基礎大学院生 D+E
6年目 (後期研修終了) 大学病院 B+C+D+E 基礎大学院生 D+E
  1. 関連施設の給料
  2. 大学病院の日給
  3. 大学病院日当直料(月3-4回)
  4. 定時パート(週1回)
  5. 臨時パート(月1-2回) 大学にいる場合は夏休み期間中の関連施設の手伝い1週間
    大学にいる場合は夏休み期間中の関連施設の手伝い1週間

注)大学院の入学金・授業料については本学大学院医学研究科HPをご覧ください。

取得できる専門医

  • 日本内科学会認定内科医・専門医
  • 日本消化器病学会専門医(日本内科学会認定内科医取得後)
  • 日本消化器内視鏡学会専門医(日本内科学会認定内科医取得後)
  • 日本大腸肛門病学会専門医
  • 日本肝臓病学会専門医(日本内科学会認定内科医取得後)
  • 日本血液学会専門医(日本内科学会認定内科医取得後)
  • 日本リウマチ学会専門医(日本内科学会認定内科医取得後)
  • 日本心身医学会専門医  など

各学会認定期間経過後に所定の条件を満たせば受験可能です。
内科認定医取得後でないと取得できない専門医が多いですから、内科認定医になることが肝心です。詳細は各学会ホームページを参照ください。

経験できる治療・手技

①新患、救急外来患者の問診および診察の基本
②炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の管理と治療
③食道癌、胃癌、大腸癌などの消化管悪性腫瘍の診断と治療
④肝胆膵悪性腫瘍(肝癌・胆管癌・膵癌)の診断と治療
⑤急性肝炎、慢性肝炎などの肝疾患の診断と治療
⑥急性膵炎、慢性膵炎などの膵疾患の診断と治療
⑦造血器悪性腫瘍、各種貧血、凝固異常などの血液疾患の診断と治療
⑧上部および下部消化管内視鏡、内視鏡的胆管膵管造影
⑨種々の内視鏡治療とその管理
⑩腹部超音波検査
⑪消化管X線検査
⑫骨髄穿刺・生検検査、髄腔内抗癌剤注入
⑬肝生検

経験する症例数

通常の内視鏡検査は術者として約500例/年、治療内視鏡については難易度と各ドクターのレベルに応じて考慮します。腹部超音波検査は500例(術者、助手としてそれぞれ250例)/年、消化管造影検査は胃・食道が100例(術者30例、助手70例)/年、大腸が200例(術者、助手としてそれぞれ100例)/年、小腸が10例(術者としては数例)/年、などです。
入院診療では、一般的な消化器疾患のみならず、例えば年間延べ60例前後の造血器疾患、年間延べ20~30例前後の炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)などのより専門的な知識を必要とする疾患を指導医とともに担当することができます。

プログラムの特徴

大学病院では、消化管・免疫、肝胆膵、血液の3つのグループによるグループ診療を行っており、各診療グループをローテート(3ヵ月ごと)しながら研修を行います。各グループは最低2名の指導医を含んで構成され、常にレジデントの指導にあたる体制をとっています。紹介患者が多いため、より高度な治療・手技やより専門性の高い知識を必要とする症例を数多く経験できます。
さらに、病棟診療において協力関係にある腫瘍内科もローテートすることで、固形腫瘍の化学療法の知識・技術も習得できます。

一方、当科の関連病院には大中小さまざまな規模の病院(後記)があり、多種多様な臨床経験を積むことができます。両者の特徴を生かしながら、高度で専門的な領域のみならず、プライマリーケアや内科全般に関する知識や技術を習得できるような研修を提供したいと思います。

多く経験する疾患

悪性新生物

①血液疾患
急性白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、慢性白血病、多発性骨髄腫など。

②消化器
肝癌、胃癌、大腸癌、食道癌、膵癌、胆管癌など。

悪性新生物以外

①消化器
消化管出血、腸閉塞、クローン病、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープ、消化管粘膜下腫瘍、胃十二指腸潰瘍、大腸憩室出血、急性大腸炎、急性・慢性肝炎、肝硬変・胃食道静脈瘤、急性・慢性膵炎、肝膿瘍、胆石、膵石症、原発性硬化性胆管炎など。

②膠原病
SLE、関節リウマチ、ベーチェット病、全身性硬化症、皮膚筋炎など。

③血液疾患
特発性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症、血友病、赤芽球癆など。

多く行われている手技

①内視鏡的粘膜下層剥離術・粘膜切除術(ポリペクトミー、切開・剥離法も含む)
②内視鏡的止血術
③内視鏡的食道・胃静脈瘤硬化療法
④内視鏡的消化管拡張術(ステント挿入も含む)
⑤内視鏡的胃瘻造設術
⑥内視鏡的乳頭切開術(胆管結石除去、胆管・膵管ステント挿入も含む)
⑦内視鏡的経鼻胆管・膵管ドレナージ術
⑧内視鏡的異物除去
⑨経皮的ラジオ波焼灼術
⑩経皮的エタノール注入術
⑪経皮的胆管ドレナージ術

関連研修施設情報

※( )内は病床数

青森県立中央病院(730) 消化器内科、腫瘍内科、血液内科、リウマチ膠原病内科
青森市民病院(538) 消化器内科、血液内科
国立病院機構弘前病院(365) 消化器内科
青森労災病院(474) 消化器内科
つがる西北五広域連合
つがる総合病院(476)
消化器・血液・膠原病内科
弘前市立病院(250) 内科
市立三沢病院(220) 内科
むつ総合病院(487) 消化器内科、内科
国保黒石病院(290) 内科
大館市立病院(497) 消化器・血液・膠原病内科
つがる西北五広域連合
つがる市民診療所(0)
内科
大鰐病院(120) 内科
かなぎ病院(180) 内科
外ヶ浜中央病院(50) 内科
五戸総合病院(196) 内科
公立七戸病院(160) 内科
青森市立浪岡病院(227) 内科
鰺ヶ沢病院(100) 内科
公立野辺地病院(228) 内科
函館渡辺病院(668) 内科
平内中央病院(100) 内科
つがる西北五広域連合 鶴田診療所(0) 内科

研修責任者から

2年間の卒後初期研修では、医師としての基本的な知識と技能を学んできたと思います。これからの4年間は、内科医としての基本的な診療能力(態度・知識・技能)を習得していくと同時に消化器疾患、血液疾患、自己免疫疾患に適切に対応できる臨床能力を身につける期間となります。一流の臨床医になるためには、診療能力を身につけるための医学研究の経験が必要です。そして身につけた診療能力を十分発揮するためには、他の診療科医師、医師以外のスタッフとの協力、患者および家族との円滑なコミュニケーションが必要です。

私たちと一緒に研究・診療・仲間との協力を学び、様々な病気と闘える「強い内科医」を目指しましょう。

(消化器血液内科学講座 櫻庭 裕丈)