2013/09/17 お知らせ
ピロリ菌・胃炎検査について
(文責:福田眞作)
「あっぷるワイド」でご紹介したピロリ菌検査は、弘前大学・消化器内科の臨床研究【ヘリコバクター・ピロリ除菌の普及と胃がんのリスク別検診の推進(多施設共同研究)】の一環として、県内の消化器専門の医療機関にご協力をお願いしています。検査の結果、「ピロリ菌に感染している」、または「胃の炎症が高度」の場合には、原則として弘前大学・消化器内科の臨床研究へのご協力をお願いしています。
若い年代(40歳前)の除菌によって、より高い胃がん予防効果が期待できます。また、ご自身の胃がん予防だけではなく、お子さんやお孫さんへの感染予防にもつながります。
臨床研究の目的:
① ピロリ菌を知っていただくこと
② 除菌治療を普及させることによって、将来の青森県の胃がんを減少させること
③ 除菌後の腹部症状の変化(何らかの症状がある場合)を調査すること
④ 除菌後にも胃炎の程度によっては、胃がんのリスクがまだ残ります(高齢、男性)。近年、胃炎の程度に応じて胃がんのリスクが分類できるようになりました(ABC分類)。そのリスクに応じて定期的(1-5年毎)に検査(内視鏡検査など)を受けていただき、早期に胃がんを発見すること
今回の検査方法、費用:(青森県内在住の方で、一度もピロリ菌の検査を受けたことがない方が原則)
① ピロリ菌・胃炎検査は、採血で行います(ピロリ菌抗体、胃炎の度合いを調べます)。
② ピロリ菌・胃炎検査の費用は無料ですが、諸費用が発生することがありますことをご了承ください。
③ ピロリ菌陽性や胃炎が高度の場合には、ここから保険診療で内視鏡検査、除菌治療を受けていただくことになります。前述の弘前大学の臨床研究にご協力をお願い致します。
*注意: 【ピロリ菌・胃炎検査を受けられないことがありますので、ご注意ください】
以下に該当する方は、感染診断、胃炎の評価に誤判定が発生しますので、今回の検査では判定できません。下記の医療機関にご相談ください(他の方法は有料になります)。
× すでに除菌治療を受けたことがある方 → 定期的な胃内視鏡検査をおすすめします(保険診療)
× 過去に胃の手術をうけている(正確な判定ができないためです)
△ 抗潰瘍薬(プロトンポンプ阻害薬)を飲んでいる
→ 胃炎の評価ができないので、できれば内視鏡検査をおすすめします(保険診療)
× 抗菌薬を2週間以内に服用したことがある(誤って陰性となることがあるためです)
→ 2週間の休薬後には検査が可能です。
→→→ 今回のピロリ菌・胃炎検査を 受けられる病院・医院
(弘前大学・消化器内科企画の臨床研究に協力している病院・医院)
→→→ ピロリ菌とは http://www.jshr.jp/index.php?page=info_index#news13
(日本ヘリコバクター学会のHPに、ピロリ菌についての冊子のご案内があります。ピロリ菌のことが、わかりやすく解説されていますので、ぜひご参照ください)