4月7日 弘前大学医学部附属病院光学医療診療部における新型コロナウイルス対策について~患者様へご協力のお願い~

2020/04/07 お知らせ

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が増加、蔓延しております。その主な感染経路は飛沫感染、接触感染とされています。内視鏡検査にあたっては、特に経口・経鼻での検査は被検者様の咳嗽を誘発する場合もあり、エアロゾルによる他患者様および医療従事者への感染が危惧されます。検査室など密閉された空間で、高濃度に汚染されたエアロゾルに一定程度の時間曝露した場合は、エアロゾルによるウイルスの伝播が高頻度で起こりうると考えられます。また糞便からのウイルス排出の可能性も指摘されており、大腸内視鏡検査における潜在的な感染リスクもあります。

そのため弘前大学医学部附属病院の光学医療診療部では、現在、大きな病変のない経過観察中の患者様や緊急性の低い患者様には、検査の予定を避けて頂くようご協力をお願いしております。また内視鏡を行う際も検査前には詳細な問診や体温測定を行っており、体温および当日の身体症状によっては検査を中止することがあります。

検査の際、医療従事者がフェースシールド付きマスク(またはゴーグル+マスク)・手袋・ガウン(長袖)など、通常より厳重な防護具を着用することをご了承ください。各種防護具は患者様毎に取り換え、検査・治療終了後には丁寧に手指洗浄を行っております。

なお新型コロナウイルスのPCR検査陽性の方や感染の危険性が高い患者様(下記)におかれましては、緊急性が高い場合のみ、検査の必要性を慎重に判断し行います。

今後の当院医療圏内における感染状況によっては、検査の制限がさらに拡大されることも予想されますので、患者様にはご協力・ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

(感染の危険性が高い例)
●感冒症状や37.5℃以上の発熱。
●2週間以内の新型コロナウイルスの患者やその疑いがある患者との濃厚接触歴。
●2週間以内の感染多発地域への渡航歴。
●強い倦怠感や息苦しさ。
●明らかな誘因のない味覚・嗅覚異常。
●明らかな誘因なく4−5日続く下痢等の消化器症状。

弘前大学医学部附属病院 光学医療診療部
部長 三上達也